唐突ですが介護現場の記録業務の紙の多さが嫌になったことはありませんか?
記録は全て手書き、システムはバラバラ。同じようなことを転記するだけの時間が多い。
この手間を何とかしたいがどうしたら良いかわからない、とお悩みなのではないでしょうか?
そんな介護の現場の「紙を一掃する」ことができそうな「介護自動記録AIアプリFonLog」というアプリを見つけました。
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・記録は全て手書き
・毎日紙が溜まってゆく
・記録を書くために残業
・保険請求の実績確認は全て手動
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こんなお悩みをお持ちで、紙の多さに辟易している介護事務担当の方、職員の方に向けてこのブログ記事を書いています。
これまでシステムを入れたけど何も変わらなかった、使い勝手が悪くてかえって能率が悪くなり、結局紙に逆戻りした、などシステム化そのものに対して懐疑的な方も多いと思います。
しかしこの「FonLog」というアプリは、これまでのシステムとは少し違います。というのはこのアプリは「音声入力」を徹底的に追求しており、現場の方の「入力」への負荷が段違いに軽くなっているからです。
こちらの記事では、なぜこの「介護自動記録AIアプリFonLog」という仕組みで現場の「紙を一掃」できるのかと、その根拠、導入成果などについて述べていきたいと思います。
この記事を読み終わった時に介護の IoT 化への新しい引き出しを1つ増やしていただければ幸いです
介護自動記録AIアプリFonLogの特徴
このアプリは人工知能(AI)を使ったクラウドと連動して動くシステムです。介護の現場の記録紙を一掃し、残業時間の大幅削減ができる可能性があります。
その理由は圧倒的な入力のしやすさ、便利さにあります。
これまでのシステムは、現場の様子を知らないシステムの専門家が作ったものが大多数です。そのため、現場の方が文字入力に慣れるまでに時間がかかり、結局使われずに終わってしまうケースが殆どでした。
しかし、このFonLogは、現場で使ってもらえるように細やかに工夫されています。
全員がログインする必要なし
多くの場合、まず、入力でひっかかるのはログインです。
どんな立派なシステムも現場の方がログインできなければ、何も使われずに終わります。
この「FonLog」の場合は、1つの端末で複数のユーザがタブで切替をすることができますので、誰かがログインしてくれれば、その端末を記録用に使うことができます。全員がログインしなくとも済むのです。
画期的な音声入力
ログインできたとして、次に引っかかるのが 入力です。 パソコンのキーボード、タブレットのキーボード入力を使いこなせる職員の方はまだまだ少ないのが現状です。
スマホの入力も苦手な方は多いのではないでしょうか?かくいう私もいまだにフリップ入力は苦手です。
このFonLogの画面操作ですが、ほぼ全て音声で入力で出来るという画期的な音声認識の精度です。
指で画面を操作する必要がない、これにより現場でITが苦手な方にとっての入力負荷を大幅に下げることができました。
本当にスマホに喋るだけで文字を入力できるのか、お疑いの人もおられるでしょう。
このFonLogは Google の音声認識の技術を使っています。
検索エンジンを運営するGoogle の音声認識技術は世界最先端で、携帯型の音声翻訳機ポケトークのメーカーであるソースネクスト社も、Googleの音声認識技術を使っています。
日本語ではっきりしゃべればフリップ入力をすることなくここまで簡単にスマホで記録を入力できます。
この Google の音声認識技術を介護の現場に応用する仕掛けを作ったのが九州工業大学の井上先生です。
井上先生は、看護・介護士の行動を認識し、介護記録をAIで半自動的に作る技術で国際会議ICIEV2018,ABC2020、APAMI2020で最優秀論文賞を受賞されています。
アプリの使い方
スマホアプリなので、記録をその場で取ることができます。ケアした後、残業して思い出してから記録を「書く」のではなく、ケアしたその場でスマホで記録を入力。
専用端末を準備してその端末を持ち周りで使うこともできます。記録用紙を最初から「つくらない」という発想で、全てのデータをクラウドに集約して紙を減らします。
クラウドで集約されたデータを管理画面で確認したり、出力して今使っている帳票にあわせて保存することもできます。
大量のデータが溜まってくると、AIがデータの入力予測をし、次に入力する項目も提案してくれます。これが「介護自動記録AIアプリFonLog」の優れたポイントです。
FonLogの導入効果
実際に介護の施設でこのFonlogを使ってどの程度事務処理が減るのか実験したデータがあります。
システム導入前に一日一人当たりの約1時間介護記録にかかっていた時間がFonlog導入後は23分にまで減りました。毎日、一人当たり約33分の事務処理が減ったことになります。
これは馬鹿にできたことではありません。先生の試算によれば職員の数が20人時給が仮に1300円だったとしても年間約260万円程度の経費削減が可能であるという試算もあります。
ですのでこれまで現場のIoT化に困っていた介護の事業所の方も、この音声認識技術を使った介護自動記録AIアプリFonLogを導入すれば、現場か記録紙がなくせる、と言う夢のような状況が実現できる可能性が出てきました。
これまでのように単なるお役所対策としての帳票を作るためのシステム導入ということではなく、本当に介護現場が楽になり、残業時間が減る仕組みです。検討する価値は十分にあると思います。
まとめ
いかがでしょうか
ここまで読んでいただいて、もし少しでもこの介護自動記録AIアプリFonLogというシステムにご興味を持たれましたら、ぜひ一度この音声入力が本当に使い物になるかどうか、ご自身のスマホでお試しください。
このFonLogはAndroidで使えます。アプリは無料でダウンロードでき、デモアカウントで試用できます。
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.sozolab.gtolog
事業所から記録紙を減らす第一歩になります。
何かご不明な点がございましたら、わかる範囲でお応えしますので、こちらからご連絡ください。