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【2022年 最新調査】知っておいて損はない採用診断ツール

公開日:2022.12.20
最終更新日:2022.12.21

介護業界の人手不足は慢性化しています。どこの事業所でも採用と人材の定着にはお悩みのことと思います。

「採用」と一口に言いますが、新規採用ということと、採用後の定着、つまり採用した方がずっと長く続けてくれるかという問題の二つがあると思います。そしてこの2つは互いに関係しています。

定着率が良ければ、人を採用する回数も減ります。逆に採用してもわずか3ヶ月で辞めてしまわれたら、採用コストは全て無駄になってしまいます。

昨今人一人採用するためのコストはうなぎ上り。採用するのなら、辞める可能性の少ない適性のある人を採用したいと思うのは当たり前です。

今日こちらでご紹介する三つのツールは、介護の採用に使えそうな採用適性審査ツールの最新情報です。採用しようとしているその方が、本当に採用して良い人物なのかという判断を助けるためのものです。

採用時の適性審査というのは昔から行われてきましたが、今の人手不足を見ると、益々重要だと思います。

昔ならの紙ベースのものもあれば、ウェブアンケート方式のものもあります。が採用のときだけでなく、本人強みや弱みを知ってもらい、人材育成や配置転換にも活かせるものです

こちらでご紹介する3つの採用診断ツール、いずれも介護業界向けの採用診断ツールを開発している会社です。

 

適性検査 CUBIC(キュービック) 株式会社ジィ・ディー・エル

https://www.gdl-cubic.com/
ホームページより抜粋

1993年から人材開発や採用適正配置などに関わってきた会社です。採用前に人材を見極められるのみならず、採用後、その人をどのように配置転換するか、昇進などを考える際にも役に立つデータを提供してくれます。
適性検査の後質問に対しては電話サポートもあり、丁寧に答えてくれます。

過去の納入実績は3500社に上っており業種業種も IT関連から学校・塾、医薬介護関連、保険公共機関から美容、人材派遣、建設不動産まで多岐にわたります。

医療介護関連業種向けの適正審査パッケージサービスがあります。
https://www.gdl-cubic.com/kind/cmedical/

実施方法

実施は紙による検査です。検査用紙を必要部数印刷し15分から30分程度で紙に回答を記入します。解答用紙を回収し、FAXで送信すると、検査結果がメールで返信されてくる形です。

費用・料金面

医療介護のパッケージには無料トライアルもあります。
初期費用無料で、1名からで実施できます。
価格も公開されており1人当たり採用は3300円です。

 

介護職向け適性検査「カイゴサピエンス」 株式会社シャイン

https://potect-a.com/
ホームページより抜粋

創業者藤浦社長が自分の就活体験を基に、適性検査開発事業で起業。就職活動をする学生向けの自己分析を助ける適正審査サービスがポテクトです。

就活生向けに、Twitter もしくは Facebook で紹介した方には無料の自己分析診断テストを公開しています。

本人の適性審査は実施してくれますが、その適正審査の後のサポートや質問に対する丁寧な回答というのはサービスとしてはなさそうです。

企業の採用・社員教育で活用されている適性検査「ポテクト」を介護職向けにカスタマイズしたのが、「適性診断カイゴサピエンス」です。これは、医療・福祉業界の人材派遣株式会社アシュリーとの共同開開発サービスです。
https://potect-a.com/kaigosapiens/

診断結果のレポートはイラスト入りで非常に見やすいのが特徴です。
全体評価版の分析結果は介護の適正が分かります。自己評価版の分析結果は介護適性の強み弱みがわかるので既存の社員の方の教育にも活用できます。

過去の納入実績は障害福祉のNPOや、看護師向けの転職支援スクールで活用された実績があります。

実施方法

約20分程度の Web のアンケートに回答すると、分析結果が当日または翌営業日にメールで送られてきます。

費用・料金面

無料トライアルはありません。価格は公開されており1人当たり2200円です。

 

介護KENSER99 ZIN株式会社

https://zij.jp/
ホームページより抜粋・編集

 

福祉に特化した求人サイト「キャリアカルテ」、設計土木に特化した求人サイト「建土ジョブ」を運営する株式会社ジンが始めた適性検査テストです。

どちらも人手不足の業界なので、未経験者を採用せざるを得ない時もあります。資格なし、未経験の方であっても介護分野に適性があるかどうか、経験の有無に関わらずその人の適性をチェックすることを目的としたテストです。

2022年2月に性格診断や心理テスト制作の専門家が監修し、リニューアルしてリリースされました。過去の納入実績は公開されていません。

適性検査は、日本語以外に英語中国語ネパール語にも対応しています。特定技能実習生を考えているけれども不安要素がある施設様の利用を想定しています

実施方法

約15分間の Web 上でのテストで介護職に適性があるかどんな人柄なのかを具体的に知ることができます

費用・料金面

1回のみ無料トライアルがあります。価格も公開されておりチケット制で、1人当たり2500円です。 チケットを購入すると一人あたりの価格が安くなります。

https://zij.jp/kenser/lp/

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回3つの製品を調べてみましたが、いずれもとてもリーズナブルだと感じました。

1名採用するときのコストが数十万円に上ります。もしその採用した方が数ヶ月で辞めてしまったら、採用はまたやり直しです。定着率を上げる前に、そもそも定着できそうな人を選ぶという視点は重要です。

その方を受け入れるためのトレーニングにかける時間を考えれば、今働いている職員の方からしても、3か月で辞めてしまうような人であれば、正直に言えば来てもらわなくてもよいというのが本音ではないでしょうか。

一人採用する際の失敗というリスクを避けるためのコストと考えれば、全くお釣りが出る費用だと思います。

未経験者の方の採用と、経験者採用とで複数のサービスを使い分けるのもありだと感じます。

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