唐突ですが、厚労省をはじめ官公庁の文書というのは、どうしてこう読みにくいのでしょう?
沢山PDFが貼ってありますが、ダウンロードしてもどこから読んだらいいのかわからないという類のものが多いです。
とはいえ、最初のページから読むのは時間がかかりすぎます。
誰か自分の代わりに、このPDFを全部読んで要約してくれないかな、と思ったことはありませんか?
今回はそんなお悩みを解決するAIをご紹介します。
チャットPDFは、長い長~いPDFを簡単に要約してくれるAIです。
実際に厚労省の文書を読んでみましょう。
ChatPDFとは
ChatPDFとは、OpenAI社が提供するAIチャットボット「ChatGPT」を利用して、PDFの文書要約を行ったり、PDFの内容に関する質問に対話形式で回答してくれたりするサービスです。
コンタクト先を見るとドイツのベルリンを拠点にしている会社です。
オンラインツールまたはiOS版アプリが提供されており、PCやモバイル端末など使用環境などによって選択することができます。
PC用オンラインツールはこちらから使えます。
無料版と有料版があり、アカウントを作れば誰でも使うことができます。
無料版は、1ヶ月に最大PDF120ページ分まで、また最大ファイルサイズが10MBまでという制限があります。
10MBを超える本当に大きなPDFファイルを読む時には有料版を使わなくてはなりませんが、たいていの官公庁文書であれば、無料で要約を作ることができます。
ChatPDFで厚労省の文章を読んでみた
では早速やってみましょう。今回はパソコン版のオンラインツールの使い方を使って厚労省の文章を読んでみたいと思います。
「介護職員処遇改善加算、介護職員等特定処遇改善加算及び介護職員等ベースアップ等支援加算に関する基本的考え方並びに事務処理手順及び様式例の提示について(令和4年度分
」の一部改正について
原本は上のリンクをクリックするとダウンロードでき、40ぺージあります。
使い方は簡単でこちらの画面にPDFをドロップ&ドラッグするだけ。するとこのような画面が表示されます。
ここで質問例というところですが、これはこの文書について、質問をするといいですよという重要なポイントを要約してくれます。ここでは3つ表示されています。
この文書は令和4年分の基本的な考え方を示した文章だとタイトルからわかりますので、まずは2つ目の質問をクリック。するとその基本的な考え方が何ページに書いてあるかということがすぐに分かります。
さらに報告書の提出期限がいつなのかというところについても気になるところなので、そちらもクリックしてみます。
するとこの図にあるようにこの文章には提出期限は書いていないということが分かります。
そもそも提出期限が書いていない文章の中を、提出期限を求めて探し回るのは時間の無駄です。
書いていないということがわかるだけでも、探す時間を省くことができます。
まとめ
このように長い文章のどこに何が書いてあるのかというのを素早く探し出してその箇所だけ読めばいいという使い方ができるAIです。
厚労省の文書だけでなく官公庁の文書は大変読みづらいものです。
介護事業は、厚労省や市区町村等の官公庁の文書を読む機会が多いので、こういうちょっと便利なAIを知っているだけで、ずいぶんデスクワークは楽になると思います。是非お役立てください。
今後とも介護のICTDX化についての最新の情報をご案内していきたいと思いますのでよろしければこちらからご登録をお願い致します。